熱供給事業は、1970年代の高度経済成長期に、都市の大気汚染防止策の一つとして導入が始まって以来、エネルギーの有効活用・環境保全・都市災害の防止・都市美観の向上等のメリットが評価されて着実に事業地区を増やし、1990年代には、全国各地の都市再開発事業における都市基盤の整備が行われる中で、熱エネルギーの効率的な供給システムとして普及が進んでまいりました。
今日の環境問題は、都市の大気汚染問題という地域限定的なものから、地球温暖化という世界規模の問題へ拡大しています。また、アジアを中心に世界のエネルギー需要は急増を続けており、資源価格高騰の一因となっています。こうした中、 未利用エネルギー の有効活用等によって、都市や街区レベルでCO2排出量の削減を強化するとともに、エネルギー利用を最適化する取り組みが求められています。
私共日本熱供給事業協会は、こうした社会的要請を踏まえて、熱供給事業に関する調査、研究、普及啓発等の事業活動を通じ、熱供給事業の健全な発展とエネルギーの安定供給及び有効利用、並びに環境保全の促進を行うことによって、我が国経済の発展及び生活文化の向上に寄与していくことを目的に、一般社団法人として設立しております。
正会員は、熱供給事業法に基づく熱供給事業者(一般正会員)及び熱供給事業者を子会社に有する法人(特別正会員)。
令和6年8月現在 80社
賛助会員は、当協会の目的に賛同し、その事業に協力しようとする者
令和6年8月現在 35社