地域熱供給(DHC)とは

地域熱供給(地域冷暖房)のメリット

❶ 低・脱炭素化に大きく貢献します

 地域熱供給は、スケールメリットを活かして、高効率設備を最適に稼働させるとともに様々な 再生可能エネルギー未利用エネルギー を受け入れることによって街区の低・脱炭素化に大きく貢献します。

地域熱供給の二酸化炭素削減効果(例)
再生可能エネルギー・未利用エネルギーの活用

 地域熱供給は、個別ビルでは活用しづらい、地域に存在する 再生可能エネルギー  (太陽熱、地中熱、河川熱、海水熱、下水熱 等)や都市廃熱などの 未利用エネルギー (清掃工場廃熱、工場廃熱、地下鉄・変電所廃熱等)をプラントに受け入れ、地域全体に供給することにより、大幅な省エネルギーを実現しています。

海水、河川水、下水処理水、地下水等は、外気温に比べて、『冬は温かく、夏は冷たい(年間を通じて温度が安定的)』という特徴があります。この温度差をエネルギーとして利用して、省エネルギーを図っています。

※下水処理水と外気温との比較(例)

❷ 街の価値向上と強靭化を実現します

余剰スペースの有効活用

 地域熱供給(地域冷暖房)は熱源設備をまとめることによって、地下や屋上に有効なスペースが生まれ、駐車場、ヘリポート、緑化スペースなど、様々な用途に活用することができるため、街の価値が向上します

大規模災害時のDHCの対応イメージ
災害時の電力・熱・水の供給継続が可能

  コージェネレーション システムや 蓄熱槽 など、平常時に使用している施設を活用して、災害時の電力・熱や生活用水・防災用水等を供給することが可能です。
これにより、街全体の強靭化を図ることができます。

❸ 更なる付加価値の向上

街の最適なエネルギーマネジメント

  地域熱供給は、 コージェネレーション システムや 蓄熱槽 などを活用して大規模な電力の需給調整機能を発揮します。
 また、最先端技術を取り入れたエネルギーマネジメントシステムにより、 更なる省エネルギーを実現します。

大規模な電力の需給調整機能

コージェネレーション システムや 蓄熱槽 を活用することで、大規模な電力需給調整機能を提供します

大規模な電力の需給調整機能
エネルギーマネジメント(CEMS※1、BEMS※2)による省エネルギーの実現

お客様との連携やICTを活用。多様なエネルギーを受け入れ街区全体でエネルギーマネジメント(熱・電力の需給調整)を行います

※1 CEMS(セムス)とは、「Community Energy Management System(コミュニティ エネルギー マネジメント システム」の略で、地域やコミュニティのエネルギーを管理するシステム。
※2 BEMS(Building and Energy Management System」とは、「ビル・エネルギー管理システム」と訳され、室内環境とエネルギー性能の最適化を図るためのビル管理システムを指す。

地域熱供給(DHC)とは

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